院長

人間的自信

私がYMOの「東風」という曲をこよなく愛していることは、以前このブログでも書きました。その作曲者である故・坂本龍一氏が、同じくYMOのリーダーだった細野晴臣氏との対談の中で、「最近になって関係が良くなった」と語っていたことがあります。“最近”といっても坂本氏がまだお元気だった頃の話ですから、すでに何年も前のことになります。YMO解散の背景には、お二人の関係悪化があったと言われています。それだけに、…

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マズローの欲求5段階と、その歪みについて

マズローの欲求5段階説というものがあります。人間の欲求はピラミッド状に構成され、下位の欲求が満たされると、より高次の欲求へ移行するという理論です。米国の心理学者マズローが提唱したもので、「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5つから成ります。まず、生理的欲求とは食事や睡眠など、生きるために不可欠なもの。安全欲求は、身の危険や不安から離れ、安心して暮らしたいという欲求…

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生(性)と死──向き合うべき大きな課題

先日、SNS上で「日本の終末期医療は医療費の無駄遣いだ」という論調が話題になっていました。これに対し、一部の医療者からは「患者家族が延命治療の中止を受け入れないからだ」という意見も見られました。私は大学を離れて久しく、がん治療などの終末期医療に直接関わる機会は最近ありません。しかし、あくまで私見として言えば、家族が“死”を受け入れることは本来とても難しいのだと思います。日ごろから死について考えるこ…

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聖路加国際病院

当院は、メディカルパーク湘南本院をはじめ、多くの医療機関の皆さまに日頃より支えていただいております。単科のクリニックであり、入院機能を持たない私たちにとって、地域の病院や専門施設との連携は欠かすことができません。けいゆう病院をはじめ、さまざまな施設に日々助けていただいており、心より感謝しております。 先日、共同プレスリリースを行った研究プロジェクトでは、当院のようなクリニックが参画させていただくこ…

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卵子凍結モデル事業が国の議論へ──浦安から始まった挑戦が、いま新たなステージへ

はじめに先日、国民民主党の岡野純子議員が、国会でこども家庭庁が予定している「卵子凍結モデル事業」について質問されました。岡野議員は政治家としてのスタートを浦安市議会議員から切られた方であり、その頃に私が浦安市で行った卵子凍結プロジェクトにもご協力いただきました。今回の質疑は、その延長線上にあるものだと感じています。10年越しに、当時は前例のなかった取り組みが、国の政策として議論される段階にまで進ん…

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あれから15年

あれから15年。今日という日は、毎年、私たちの胸に静かに重さをもたらします。被災された方々に哀悼の意を表するとともに、今なお続く廃炉作業をはじめ、一日も早い復興を心より祈念いたします。私はあの日、まさにその時、腹腔鏡下手術の最中でした。当時の順天堂大学一号館は耐震構造ではあったものの免震構造ではなく、震源から離れていたとはいえ大きく揺れ、手術を一時中断せざるを得ませんでした。患者さんのベッドは床に…

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日本の出生数が過去最低を更新──だからこそ、生殖の“現実”を正しく知る必要があります。

2025年、日本の出生数は 705,809人 と発表され、10年連続で過去最低を更新しました。この減少スピードは政府の想定を上回っており、日本社会はこれまで経験したことのない人口構造の変化に直面しています。出生数の減少は、単に「子どもが減っている」という話ではありません。結婚・妊娠・出産のタイミングが後ろ倒しになり、結果として 妊娠が成立しにくい年齢で初めて妊娠を考える人が増えている という、深刻…

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終わったはずでは?

先日、とある名作アニメがテレビで放映されました。同時に横浜では関連フェスティバルも開催されていたようです。30年にわたり続いてきた(続いたというより、引っ張られてきた?)シリーズの完結編として制作された劇場版がテレビで流れたことに、何とも言えない感慨を覚えました。30年前といえば、私は医師になったばかり。紆余曲折の多い時期でもあり、あの鬱々としたアニメの世界観と自分の人生をどうしても重ねてしまって…

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命の値段について考える

少し刺激的なタイトルかもしれません。しかし先日、過去最高額となる治療薬が保険収載されたというニュースを目にし、医療に携わる者として、そして一人の市民として、改めて「治療費」と「命の価値」について考えさせられました。今日はその思いを綴ってみたいと思います。 デュシェンヌ型筋ジストロフィーという病デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、先天的に発症する進行性の難病です。多くは小児期に症状が現れ、や…

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お医者さんってすごい!

ついに私も、なってしまいました。ここ数か月、鼻閉がひどく、かなり苦しい状態が続いていました。そうです、花粉症です。大学時代、当時の教授が突然花粉症を発症し、「大変だ」と嘆いていた姿を思い出します。歳を重ねてから急に発症することも多いようで、その教授から「お前もいつかこうなるぞ!」と言われていましたが、あれから10年ほど経ち、ついに私も仲間入りしてしまいました。「医者の不養生」とはよく言ったもので、…

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