ドーハから30年——チーム日本の成熟を感じた日
私自身、サッカーについては全くのド素人です。北野副院長はもともとサッカー部で、ご子息もサッカーをされており、とても詳しい。また、当院の事務長もサッカー経験者です。そんな環境の中で、このテーマをブログにするのは、正直なところ少し気が引けます。
しかし、テレビ中継を見ていて、私が大学生だった頃の、いわゆる「ドーハの悲劇」の時代と、今の日本代表の雰囲気がまるで違うことに驚かされました。解説の本田圭佑さんが、選手を“さん”付けで呼び、時に一緒に応援するように声を上げる姿にも心を打たれました。その言動からは、彼の人柄の良さが自然と伝わってくるようでした。
ドーハから約30年。「日本の失われた30年」とよく言われますが、少なくともサッカーに関しては、ここまでレベルアップしたのだと深く感銘を受けました。私の記憶にあるドーハの試合は、どこかピリピリした空気が漂い、ミスをした選手を責めるような場面もありました。一方で今はどうでしょう。本田さんの解説には「まだまだいける!」「いいね!」といった前向きな言葉が並び、ネガティブな感情がほとんど感じられません。これは、日本人のスポーツ観や人間関係の成熟を象徴する、非常に素晴らしい進化なのではないかと思いました。
経済は停滞していたのかもしれませんが、視点を変えれば、確実に成長してきた分野もあるはずです。どうしてもネガティブな側面ばかりに目が向きがちですが、良い点に気づき、それを正当に評価することも、同じくらい大切なのではないでしょうか。
サッカーのようなチームスポーツでは、個々の能力だけでなく、その場にいる全てのメンバーへのリスペクトが欠かせません。広い視野で見れば、日本には停滞や凋落といった側面もあるかもしれません。しかし、同じ日本に暮らす仲間として、「チーム日本」として、良いところは素直に認め合い、互いを尊重する姿勢こそ、今の私たちに求められているものなのかもしれません。
にわかファンではありますが、ワールドカップを見ながら、そんなことを感じた次第です。


