院長
性教育の不足と人口減少について考えるNEW
これまでも触れてきましたが、日本では性教育が十分に行われているとは言い難い状況があります。こども家庭庁はプレコンセプションケアの一環としてサポーター制度の整備を進めていますが、そもそも初等教育の段階で「人生設計の中で生殖をどう位置づけるか」「妊孕性には限界があること」などの基本的な情報が十分に伝えられてきたとは言えません。 性教育の不足が少子化の唯一の原因ではありません。少子化は経済、価値観、労働…
機動戦士ガンダムと新世紀エヴァンゲリオンNEW
この二大アニメ作品は、放映時期も時代背景も異なりますが、私にとってはどこか似た位置づけにあります。どちらも当初はリアルタイムで観ていなかったのですが、後に深く惹かれた作品です。共通点は、どちらも「友人に勧められて見始めた」ということ。私は高知出身で、当時『機動戦士ガンダム』は通常の時間帯では放映されておらず、人気が出た後に早朝枠で再放送されていました。朝が苦手だった小学生の私には、早起きしてテレビ…
産休・育休と職人気質
先日、ある市の市長が産休を取得するというニュースがSNSで話題になっていました。私としては、そのような立場の人こそ率先して産休・育休を取ることで、他の職種にも波及効果が生まれると歓迎すべきだと感じていました。しかしSNSでは、批判的な意見も少なくなかったようです。 おそらく、一定の役職に就く人は限られた任期の中で仕事に専念すべきだ、という考え方が背景にあり、それが批判につながっているのでしょう。 …
開院7周年、8年目へ
おかげさまで、当院はこの5月で開院7周年を迎えることができました。8年目に入るにあたり、改めて身の引き締まる思いでおります。まずは、これまで当院を信頼し、支えてくださった患者の皆さまに心より御礼申し上げます。また、診療連携にご協力いただいている けいゆう病院、聖路加国際病院、癌研有明病院、そしてメディカルパークグループの病医院の先生方・スタッフの皆さまにも、深く感謝申し上げます。 2019年の開院…
プライドをかけた戦い
人には誰しもプライドがあります。普段は温厚な方でも、大切にしているプライドが傷つけられた瞬間、まるで別人のように豹変することすらあります。それほど、プライドとは人にとって重要なものなのでしょう。深く傷つけられたときには、争いに発展してしまうこともあるのかもしれません。過去の戦争の多くも、イデオロギーや宗教の違いの背後に、実は“プライド”が絡んでいたとも考えられます。このようにマクロな視点で見ると、…
不妊カウンセリング学会養成講座に参加して—— 生殖の権利をめぐる日本社会の歩み
先日、不妊カウンセリング学会の養成講座に出席し、北村邦夫先生の座長を務めさせていただきました。北村先生は、日本における性と生殖の健康・権利(SRHR)の普及に長年尽力されてきた方であり、その歩みは後世に確実に残るだろうと感じています。 SRHRとは、「妊娠するかしないか、いつ産むか、何人産むかを自分で決める権利」を指します。しかし日本では、特に女性の権利としてこの考え方が十分に浸透してきたとは言え…
