2024年全国の体外受精の成績~当院の胚移植成績と比べました
2024年 当院の胚移植成績を全国データと比較しました
当院では、治療成績を定期的に集計し、治療や培養環境の改善に役立てています。
今回は、2026年9月に公表された日本産科婦人科学会ARTデータベース2024年の全国成績と、当院の2024年胚移植成績を比較しました。
妊娠率・出産率・流産率・多胎率について、年齢を
34歳以下、35~37歳、38~40歳、41歳以上
の4群に分けてご紹介します。
妊娠率は、胚移植を行った方のうち、胎嚢が確認できた割合です。年齢が上がるにつれて妊娠率は低下する傾向がみられます。
出産率は、胚移植を行った方のうち、出産に至った割合です。
今回の集計では、すべての年齢グループで当院の妊娠率は全国成績を上回っていました。
流産率は、妊娠した方のうち、流産となった割合です。
年齢が上がるにつれて流産率が高くなる傾向がみられます。
多胎率は、妊娠した方のうち、心拍(FHB)が2つ以上確認された割合です。
多胎妊娠は、2個の胚を移植する場合や2段階移植で起こることがありますが、1個の胚だけを移植した場合でも、移植した胚が途中で2つに分かれることで双胎となることがあります。
そのため、単一胚移植であっても多胎妊娠が完全になくなるわけではありません。
多胎妊娠は早産などの周産期リスクが高くなるため、出産する患者様と産まれてくる赤ちゃんの負担になる場合があります。
不妊治療では妊娠率だけでなく、できるだけ安全な出産につなげることも大切です。
当院では、全国と比較して多胎率が低い傾向がみられました。
まとめ
不妊治療の成績は、年齢だけでなく、胚の状態や不妊原因などさまざまな要因によって変わります。
今回のデータは、当院と全国の2024年の治療成績を年齢別に比較したもので、治療を考える際のひとつの目安としてご覧ください。
当院では今後も治療成績を継続的に検証し、より安全で質の高い治療につなげていきます。
※今回の結果は全体の傾向を示すもので、個々の治療結果を保証するものではありません。

