培養室
【学会参加レポート】AIが卵子の“成熟度”を見極められるか
時間があいてしまいましたが、2026年1月に開催された日本臨床エンブリオロジスト学会の参加レポートになります。 シンポジウムのテーマに「AIの導入がラボ業務にどのような変化をもたらすのか?」というものがありました。 受精卵・胚盤胞を評価するAIは以前からありましたが、卵子凍結が広く認知され多くの女性が行うようになったことからか、近年卵子の成熟度を評価するものが見られるようになったと思います。 妊孕…
ルッキズム重視?ガードナー分類について
前回のブログではAIによる胚培養士の主観に頼らない胚評価(iDAスコア)についてお伝えしましたが、今回はものすごく胚培養士の主観に頼った評価のお話です。 当院で採卵・胚凍結を行った患者様(保険診療の方は先進医療のタイムラプスをご希望された患者様)にお渡ししている「体外受精 胚凍結記録」にはガードナー分類というものも記載されています。 これはAIのように客観的な評価ではなく、胚培養士が胚のタイムラプ…
AI胚評価システム「iDAスコア」を導入します!
2026年3月より当院で採卵・胚凍結を行った患者様(保険診療の方は先進医療のタイムラプスをご希望された患者様)にお渡ししている「体外受精 胚凍結記録」にiDAスコアを記載することになりました。 今回は新導入されたiDAスコアについてのブログになります。 iDAスコアについて まとめ AI技術の進歩によって、胚評価はより客観的で再現性の高いものになりつつあります。当院でも、培養士の目とAIの解析を組…
【お知らせ】2025年 治療成績
2019年の開院から7年目になり、年間の治療実績をお知らせするブログも恒例になってきました。 今回は、2025年の実績を加えた開院からの治療実績、1年間ごとの妊娠率・出産率の最新版ブログになります。 治療実績 この表は2019年から2025年までの治療実績を示しています。当院では採卵件数が4年連続で年間1,000件を超えています。融解胚移植件数も年々増加しており、現在は年間1,000件に迫る実績と…
【お知らせ】胚培養士を募集します
採用情報 メディカルパークみなとみらいでは 今後の業務拡大に備え胚培養士を募集します! 培養室ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。 メディカルパークみなとみらいでは、 医学・農学・薬学・生物学に関する大学・大学院の卒業・修了者および2027年3月卒業・修了見込みのかたに向けて胚培養士の募集を行います。 ご応募お待ちしています!
凍結卵子を使うとき~そのステップとは?
近年卵子凍結についてのお話をよく目にするようになってきました。当院でも卵子凍結を実施しており2割の方がその後卵子融解をおこなっています。 第69回日本生殖医学会学術講演会にて当院の胚培養士が卵子融解についての発表を行っています。 https://medicalpark-minatomirai.com/cms/wp-content/uploads/2025/12/卵子融解.pdf では、実際凍結した…
「未来の妊娠のために」妊娠予後に関する調査ご協力のお願い
毎年11月になると、昨年当院で治療を行い妊娠された患者様の妊娠予後がわかるようになります。 その中でも体外受精や顕微授精といった生殖補助医療(ART)の妊娠予後は日本産科婦人科学会への報告義務があり、卒業される患者様にも報告をお願いしています。 今回は妊娠予後調査の重要性についてのブログになります。 ART実施登録施設とは? 当院は日本産婦人科学会の定めるART実施施設に登録されています。 以下の…
当院のPGT-A(着床前胚異数性染色体検査)について
2022年から生殖補助医療の保険診療がはじまり、3年が経ちました。治療に対するハードルが低くなった分早めに治療を開始されるかたが多くなった印象をうけます。 一方で、保険診療での胚移植の上限を超えてしまったため自費診療になってしまう患者様もいらっしゃるようになりました。胚移植の上限を超えてしまった患者様は、良好胚を複数回移植てしても妊娠に結びついていないと考えられます。原因の一つとして移植した胚の染…
学会発表報告:第43回日本受精着床学会総会・学術大会
先日名古屋にて開催されました第43回日本受精着床学会総会・学術大会にて、当院から培養士2名が参加し学会発表をして参りました。 以下は胚培養士の発表内容です。 ポスター発表:凍結融解胚移植周期におけるアプリケーターの有無による臨床成績の比較検討 凍結胚移植で使用するプロゲステロン膣座薬には、指で挿入するタイプと専用のアプリケーターを用いるタイプがあります。 当院では2023年に移植を行った患者さんの…
流産・不育症の原因かも?「ネオセルフ抗体」について
今回は流産と不育症について焦点を当てていきたいと思います。 不育症とは? 2回以上の流産や死産の経験があれば不育症と診断されます。すでにお子さんがいる場合でも、2回以上の流死産を経験していれば不育症といいます。 不育症を引き起こすリスクや原因は様々ですが、特定するためには検査が必要になります。 不育症の原因について 不育症のリスク因子として などが挙げられます。 原因によって治療法が異なりますので…
