終わったはずでは?

先日、とある名作アニメがテレビで放映されました。同時に横浜では関連フェスティバルも開催されていたようです。
30年にわたり続いてきた(続いたというより、引っ張られてきた?)シリーズの完結編として制作された劇場版がテレビで流れたことに、何とも言えない感慨を覚えました。
30年前といえば、私は医師になったばかり。紆余曲折の多い時期でもあり、あの鬱々としたアニメの世界観と自分の人生をどうしても重ねてしまっていました。だからこそ、その物語が終わるということは、私自身にとってもひとつの区切りだったのです。

ご存じの方も多いと思いますが、最初のテレビ版、過去の劇場版、そして今回の“シン”が付いた劇場版は、それぞれエンディングが異なります。私としては、今回の劇場版でようやく決着がついたと感じていました。5年前に映画館で観たときには、心が洗われるような感覚があり、それでようやく安堵できたのです。
今回テレビで放映された劇場版は、尺の都合で編集されていたものの、テンポが良くなっているだけで重要なシーンのカットはなく、再び深く感動しました。5年前の気持ちが蘇り、とても良い時間でした。
番組の最後に“重大発表”があるということで、CMのたびに活動限界を示すようなタイマー表示が出てきて、「テレビあるあるだなぁ」と思いながらも、見終わったらそれで終わりだろうと、あまり気にしていなかったのです。

ところが。
「完全新作シリーズ」?!
何ですかそれは。
某有名俳優なら「ちょ、待てよ!」と言いそうな展開。
きれいに終わったのではなかったのか、とあきれつつも、少し期待してしまう自分がいました。
集客や収益のために、過去のヒット作をリバイバルするのは理解できます。最近そのような動きが多いようにも感じており、複雑な心境です。
それでも、やはり自分の人生を投影してしまった作品。

結局のところ、また観てしまうのだろうと思います。

術中にハマっているだけかもしれませんが、とりあえず楽しみがひとつ増えました。