院長

不妊治療の保険適応② 混合診療について

前回、皆保険制度の問題点についてお話させていただきました。今回はその続きとなります。前回は、施設や医師により、医療レベルが一定でないことを問題としてあげさせて頂きましたが、今回は、その逆に医療費の計算のもととなる保険点数が、病名と手技により一定であることを問題として挙げさせていただきたいと思います。 わかりやすいものとして、子宮筋腫核出術を例にお話したいと思いますが、妊娠を考えている患者さんにとっ…

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不妊治療の保険適応の話題① 国民皆保険の問題

先日、「不妊・不育治療の環境改善を目指す当事者の会」の方々と遠隔でのミーティングをさせていただく機会を頂きました。私は一介のクリニック院長ではありますが、当事者の方々がどのようなことを感じられているのか、何を問題だと考えられているのか、今後どのようなことが必要となってくるのか、を共に考えることができたことは大変ありがたいことだったと思います。様々意見を交わしたのですが、ちょうど自民党の総裁選で不妊…

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女性医師外来

HPのお知らせですでにご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、9月より、水曜午前中に女性医師の外来を開始することにいたしました。同一医師による一貫した治療、というコンセプトからややずれるように思われるかもしれませんが、初診でご来院される患者さんの中に、女性医師をご希望されていた方もいらっしゃったこともあり、対応できないか検討しておりました。週一回の午前のみですから、まだまだすべてのニーズにお…

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新型子宮鏡導入

とうとう8月になってしまいました。7月いっぱい梅雨が続き、気分も晴れなかったのですが、8月になって一気に夏到来です。蝉の声も聞こえ始め、コロナの影響もありますが、気持ちだけでも変えていきたいと考えております。 さて、そんな中、当院に新型子宮鏡を導入することになりました。不妊治療中に必要な手術については、これまで湘南の本院にお願いしてきましたが、特に着床の妨げとなる子宮内膜ポリープは子宮鏡検査でもよ…

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今年も折り返し

7月になりました。7月1日は1月1日から数えて183日目となり、ちょうど折り返しです。メディカルパーク横浜も今年後半に向けて頑張りたいと思います。 すでにHPで告知済みですが、コロナの影響もありましたので、不妊検査半額キャンペーンを7月末まで延長することといたしました。女性は超音波と基礎ホルモン、AMHの採血、男性は精液検査が通常価格の半額となります。これを機に、検査だけでも行ってみてはいかがでし…

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今日から6月(不妊検査キャンペーンについて)

早いものでもう6月です。新型コロナウイルス感染症はまだまだ解決されたわけではありませんが、とりあえず緊急事態宣言も解除され、今日から通勤、通学の方々も多いかもしれません。感染を防ぎつつ、これまでの日常を取り戻せればいいなぁ、と思います。 もちろん、前述した通り、新型コロナウイルス感染症の特効薬やワクチンは現時点では存在しないため、これまで通りの生活すべてを取り戻すことは難しいでしょう。しかしながら…

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私の誕生日と開院一年

メディカルパーク横浜は令和元年5月に開院し、もうすぐ開院一年を迎えようとしております。大学を辞めてこの一年、クリニックの右も左もわからない中、様々な方々のお力添えでなんとこここまでやってまいりました。今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響でさらなる困難に立ち向かわなければならなくなっておりますが、スタッフに支えられ、大きな問題もなく診療を継続できております。この場をお借りして、患者さんをは…

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学生講義とYouTubeチャンネル

私は現在でも客員准教授として大学に籍を置いております。それ故、年一回は医学生に講義を行っており、医学生との交流は私にとっても勉強になりますし、今の医学生の考えを知る良い機会でもあります。 ただ、今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、通常の講義形式の様に集団で行うことができません。他の大学でも様々試みられておりますが、順天堂大学はオンデマンド形式でのビデオ視聴としたようです。 先日、その講…

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不妊相談とYouTubeチャンネル

新型コロナウイルスの感染拡大により、前回のブログに記載させていただきました通り、当院も不妊治療の一時停止をお奨めしております。もちろん、時間的な余裕のない方の採卵、および、卵子/胚凍結は継続しておりますが、この感染症による社会情勢によっては、今後中止をせざるを得なくなるかもしれません。しかしながら、当院は現段階では感染対策を徹底し、できる限り診療を継続したいと考えております。 今回のコロナウイルス…

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新型コロナウイルスについて【3】

新型コロナウイルス感染症についての第3弾です。我が国においても、情勢は刻々と変わっておりますので、前回に続いてブログを更新いたします。私は、不妊治療における、新型コロナウイルス感染症の問題点は大きく3つあると考えております。 一つ目は、前回もお話しした通り、妊婦さんへのリスクが未だよくわかっていないため、本感染症の治療法がある程度確立するまで妊娠を控えたほうがよい、というものです。日本生殖医学会か…

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