院長

開院6周年と誕生月NEW

メディカルパークみなとみらいは、5月15日で開院6周年を迎え、7年目に突入いたします。振り返れば、ここまで歩んでこられたのは、北野副院長をはじめ、非常勤の先生方、看護師、胚培養士、事務スタッフの皆さまの尽力のおかげです。そして何より、当院を支えてくださった患者の皆さまの存在があったからこそ、今日を迎えられました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。 この6年間は決して順風満帆だったわけでは…

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生殖医学会に参加して

通常、生殖医学会(JSRM)は11月に開催されますが、今年は国際学会のIFFSとの合同開催のため、4月の開催となりました。前回から約半年、次回まで1年半が空くことになりますが、国際学会ならではの熱気に刺激を受ける貴重な機会となりました。 国内のみの学会と比較すると、やはり国際学会との合同開催では国内外から多くの参加者が集まり、例えば企業展示ブースの規模も圧倒的に異なります。今年はJSRMが70周年…

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大志を抱け!

少し昔の話ですが、後輩の女性医師に、「例えば彼女を次々と替えていくような男性は、非難されることが多いかもしれませんが、それを継続できる活力はすごいし、評価されてもいいと思います」と言われたことがありました。その発言には驚きもありましたが、確かに、誰にでもできることではないという点では納得しました。その活力が仕事やその他の社会的活動に活かせるのであれば、それは素晴らしいことだと思います。 ただし、自…

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養成講座に参加して感じたこと

「養成講座」という言葉には少々堅苦しい印象を持つ方もいるかもしれませんが、今回は先日、不妊カウンセリング学会主催の不妊カウンセラー養成講座に出席した際の経験についてお話しします。この講座は年に2回開催されており、私は定期的に講師を務めるだけでなく、座長として司会も担当しています。 私が担当する内容は、ほぼ毎回同じく「不妊治療の基礎知識」に関する講義です。保険適用が開始されてから3年以上が経過しまし…

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進歩の過程と自身の立ち位置

生物は進化していくものであり、そう運命づけられているものだと思います。生殖はその進化の過程にとって非常に重要であり、代々遺伝子を受け継ぎながら進化していくものでしょう。一方、医学などの学問においても、知的財産を代々受け継ぎながら進化していくものだと考えられます。生物における“遺伝子”が、“知的財産”に当たり、代々引き継いでさらにブラッシュアップしていく、まさに技術の伝承は様々な分野に通じる“遺伝子…

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東京MXテレビ

先日、突然のご依頼をいただき、東京MXテレビの「堀潤激論サミット」に出演させていただきました。テーマは卵子凍結についてで、30分番組ながら、多岐にわたる内容をお話しさせていただく機会をいただきました。院長ブログは毎週水曜日に更新しているため、このブログが公開される頃には、私の出演回の見逃し配信期間も残り数日となっているかと思います。https://tver.jp/episodes/ept79q0g…

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趣味のお話

連休も近づいてきましたので、少し明るい話題を考えようと思い、趣味のお話をさせていただきます。 男性はいつまで経っても「男の子」の一面があり、それが趣味に繋がっているように思います。還暦が近くなった今でも、昔から「乗り物」が好きで、車や航空機、および船舶に興味がありました。ただ、鉄道ファンの方々には申し訳ないのですが、なぜか鉄道にはあまり興味がありませんでした。その中でも身近に存在していた自動車は、…

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人を育てるということ

「親が無くとも子は育つ」とは言いますが、教育においては良き指導者の存在がいかに重要かを実感しています。私のみならず、誰もが誰かに育ててもらった経験があると思います。幸いにも私も良き先輩や後輩に恵まれ、教育に携わる機会をいただいてきました。今でも大学で年に一度ですが、教鞭を執っています。 人を育てるには、指導者自身の余裕が欠かせません。指導する立場になってみて、私自身を導いてくださった先生方の実力の…

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保険診療についての愚痴

私は大学時代には保険担当医を務めていいたこともありますし、機会を頂き、厚生労働省に何度かお伺いさせていただいたこともあります。特に不妊治療の保険適用については、意見交換もいたしました。故、それなりに保険診療についての知識は持ち合わせているつもりではあります。 そこで愚痴にはなってしまうのですが、私の意見を述べたいと思います。以前このブログでお話させていただいたように、保険診療の仕組み自体、変化して…

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ウォーキズムとバックラッシュ

“ウォーキズム”という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?”ウォーク”とは”woke”即ち“気づいた”、“気づいている”という意味で、特にマイノリティの方々が、置かれてしまっている差別的な状態に対して警鐘を鳴らす意味があったようです。そのような意味においては、尊重されるべきものだと思われますし、まさに当事者以外が“気づかされる”ことも多くあるでしょう。多様性の社会においては、それによる“気づ…

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