院長

あれから15年NEW

あれから15年。今日という日は、毎年、私たちの胸に静かに重さをもたらします。被災された方々に哀悼の意を表するとともに、今なお続く廃炉作業をはじめ、一日も早い復興を心より祈念いたします。私はあの日、まさにその時、腹腔鏡下手術の最中でした。当時の順天堂大学一号館は耐震構造ではあったものの免震構造ではなく、震源から離れていたとはいえ大きく揺れ、手術を一時中断せざるを得ませんでした。患者さんのベッドは床に…

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日本の出生数が過去最低を更新──だからこそ、生殖の“現実”を正しく知る必要があります。

2025年、日本の出生数は 705,809人 と発表され、10年連続で過去最低を更新しました。この減少スピードは政府の想定を上回っており、日本社会はこれまで経験したことのない人口構造の変化に直面しています。出生数の減少は、単に「子どもが減っている」という話ではありません。結婚・妊娠・出産のタイミングが後ろ倒しになり、結果として 妊娠が成立しにくい年齢で初めて妊娠を考える人が増えている という、深刻…

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終わったはずでは?

先日、とある名作アニメがテレビで放映されました。同時に横浜では関連フェスティバルも開催されていたようです。30年にわたり続いてきた(続いたというより、引っ張られてきた?)シリーズの完結編として制作された劇場版がテレビで流れたことに、何とも言えない感慨を覚えました。30年前といえば、私は医師になったばかり。紆余曲折の多い時期でもあり、あの鬱々としたアニメの世界観と自分の人生をどうしても重ねてしまって…

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命の値段について考える

少し刺激的なタイトルかもしれません。しかし先日、過去最高額となる治療薬が保険収載されたというニュースを目にし、医療に携わる者として、そして一人の市民として、改めて「治療費」と「命の価値」について考えさせられました。今日はその思いを綴ってみたいと思います。 デュシェンヌ型筋ジストロフィーという病デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、先天的に発症する進行性の難病です。多くは小児期に症状が現れ、や…

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お医者さんってすごい!

ついに私も、なってしまいました。ここ数か月、鼻閉がひどく、かなり苦しい状態が続いていました。そうです、花粉症です。大学時代、当時の教授が突然花粉症を発症し、「大変だ」と嘆いていた姿を思い出します。歳を重ねてから急に発症することも多いようで、その教授から「お前もいつかこうなるぞ!」と言われていましたが、あれから10年ほど経ち、ついに私も仲間入りしてしまいました。「医者の不養生」とはよく言ったもので、…

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そうだ!投票に行こう ― 未来のために、今できること

1月の解散・総選挙は非常に珍しいケースで、今回は“超短期決戦”になると言われています。次の日曜日には全国で投票が行われる予定で、すでに期日前投票を済ませた方もいらっしゃるかもしれません。私は普段、政治的な話題をブログに書くことはあまりありません。しかし、今回だけは「選挙に行くこと」の大切さをどうしてもお伝えしたく、筆をとりました。民主主義は、多くの人の意思を集めて社会の方向性を決めていく仕組みです…

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AIとヒューマノイドの進化

昨年からAIの進化が驚くほどのスピードで進んでいます。あまりに急激な変化のため、私自身なかなか追いつけていないのですが、“チャッピー君”と呼ばれ、多くの方々がAIを相談相手とする時代が到来しました。そして今年はいよいよ、ヒューマノイドが私たちの日常生活に入り始める年になりそうです。どのような形で普及していくのかはまだ未知数ですが、すでにさまざまなヒューマノイドがニュースをにぎわせています。個人的に…

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東京ひとり勝ち

年度末になると、国だけでなく地方自治体でも、来年度以降の予算に関する話題が聞こえてきます。我々に大きく影響するのは診療報酬ですが、現時点では詳細はまだ不明です。そうした中、東京都が不妊治療に対して独自の追加助成を行うというニュースが入ってきました。東京都はすでに卵子凍結にも助成を行っていますが、それに加えて、現在保険診療で実施している不妊治療にも上乗せの助成を行う方針のようです。 当クリニックは横…

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新年のエール

私は大学時代から、腹腔鏡下手術や不妊治療、生殖医療に携わってきました。これまで多くの患者さんと向き合ってきた経験が、今の私を形づくっています。その経験を次の患者さんへ還元したいという思いから、今も変わらずこの仕事を続けています。しかし、妊孕性が年齢によって大きく影響を受けることは、残念ながら否定できない事実です。大学時代、ある患者さんからいただいた言葉が今も胸に残っています。「今まで何も悪いことも…

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新年最初の院長ブログ

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 おかげさまで、当院も無事に新年を迎えることができました。患者さんをはじめ、ご紹介いただいている他院の先生方、連携・提携施設の皆さま、そして私を支えてくださっている副院長、非常勤の先生方、スタッフの皆さんのお力添えによるものと、心より感謝申し上げます。 今年最初のブログでは、当院の「今年の抱負」についてお話ししたいと思います。昨…

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