昨年のご報告と新年の抱負

2025年になりました。当院での昨年の採卵件数は1,039件、胚移植980件、人工授精604件、のべ外来患者数29,151名、初診患者数1,471名でした。たくさんの方々にお世話になりました。誠にありがとうございました。今年もさらに精進したいと思います。 さて、新年最初のブログですので、今年の予定と申しますか、抱負についてお話いたします。 ただ、何より自身の健康第一です。やや不謹慎かもしれませんが…

続きを読む
本年もありがとうございました。

今年ももう少しで終わりそうです。今年も無事にここまでたどり着けたことを関係した患者さん、そして支えてくれたスタッフに感謝いたします。早いもので当院も6年目に入り、今年は名称変更もありました。 今回は今年を振り返って、来年につなげるお話としたいと思います。イベントはたくさんあったのですが、かいつまんでご紹介させていただきます。 2月にはNHKの“あさイチ”に生出演させていただきました。卵子凍結につい…

続きを読む
“熱い”方々

先日のことですが、メディカルパークグループの忘年会がありました。一応私は院長ですので、喪中ではあったのですが、参加させていただいた次第です。他の医療法人での忘年会では、患者さんをご紹介くださる他院の先生方や、政治的なつながりのある方々をお呼びすることが多いのだそうですが、桐杏会(メディカルパークグループ)は基本的に本院、分院のスタッフがほとんどで、来賓の方は少なかったです。田中理事長の方針だと思う…

続きを読む
後輩の小説

大学時代、一緒に仕事をしていた医局の後輩が、婦人科クリニックを営みながら、なんと藤ノ木優というペンネームで小説家になってしまいました。私にとっては可愛い後輩のひとりですが、すでに何冊も出版している、大先生かもしれません。 その作品の中で、「-196℃のゆりかご」(https://www.shogakukan.co.jp/books/09386718)という小説は、私含め、当院スタッフが医療監修をさ…

続きを読む
【お知らせ】第69回日本生殖医学会学術講演会演題発表

この度、当院の培養士2名が11/14-15にポートメッセ名古屋で開催された、第69回日本生殖医学会学術講演会・総会でポスター発表を行いました。今回は、現地開催+一部発表を後日オンデマンド配信という形で開催されました。 生殖医学会は私たちの分野で大きな学会の一つであり、数多くの演題が発表され、多くの来場者で賑わっていました。 それでは、当院から発表した2演題について簡単に紹介したいと思います。 1つ…

続きを読む
父の話

先日、私の父が他界しました。91歳でしたので、大往生ではあります。老衰ですが、歩けなくなった後も頭ははっきりしておりました。少し前に帰省した際、話ができたのは良き最後の思い出となりました。神式の葬儀では仏式の49日にあたるのが50日祭で、先日納骨の50日祭を終わらせましたので、忌中は過ぎたことになります。 そこで今回は、父のお話をさせていただこうと思います。父も産婦人科医であり、医院を次の先生に引…

続きを読む
計画的卵子凍結の意義

先日、私が大学時代に行ったプロジェクトのその後についての論文が学術誌に掲載さ入れました。今回は、その内容についてご説明したいと思います。(Ohno M, Kikuchi I, et. al., The importance of social oocyte cryopreservation in supporting local municipalities: A prospective stud…

続きを読む
ブログ復活に際しての初めの投稿

不妊専門クリニックのブログですので、再開第1回では、妊娠を目指す、という意味で、「性欲」について考えてみたいと思います。 人間が生きていくうえで必要ものとして、食欲や睡眠欲、排泄欲、呼吸、性欲の生理的欲求があると言われております。しかしながら、この中で性欲については、生命維持には不可欠ではなく、種の保存のために必要なものとなります。すなわち、「個」としての存続のみを考えるのであれば、必ずしも子供は…

続きを読む
ブログ復活

気が付けば前回のブログから2年半以上経ってしまいました。 言い訳にはなりませんが公私ともにいろいろとあり、ブログを停止しておりました。 その間、北野副院長も着任、常勤・非常勤医師も増え、おかげさまで当院も不妊治療クリニックとしてある程度の基盤ができてきたと感じております。 口コミなどでお叱りのお言葉をいただくこともあり、反省することも多々ありますが、それらに対するフィードバックの場も必要でしょうし…

続きを読む
無精子症・精巣内精子採取術(TESE)について

今回は無精子症・精巣内精子採取術(TESE)についてお話させていただきます。 無精子症とは...? 普通に射精は可能であるにも関わらず、精液中に精子を認めない状態です。 100人に1人の男性は無精子症であると言われており、男性不妊の10人に1人は無精子症である可能性があることが分かっています。            次に無精子症の種類についてです。無精子症は閉塞性無精子症(OA)および非閉塞性無精…

続きを読む