学会発表報告:第43回日本受精着床学会総会・学術大会

先日名古屋にて開催されました第43回日本受精着床学会総会・学術大会にて、当院から培養士2名が参加し学会発表をして参りました。 以下は胚培養士の発表内容です。 ポスター発表:凍結融解胚移植周期におけるアプリケーターの有無による臨床成績の比較検討 凍結胚移植で使用するプロゲステロン膣座薬には、指で挿入するタイプと専用のアプリケーターを用いるタイプがあります。 当院では2023年に移植を行った患者さんの…

続きを読む
卵子凍結キャッシュバックキャンペーンのお知らせ

将来の妊娠に備えた「計画的卵子凍結(社会的卵子凍結)」に関心が高まる中、東京都では最大20万円の公的助成制度が整備されており、18歳〜39歳の都民が対象となっています。さらに、2025年度からは子ども家庭庁が希望する自治体に対して卵子凍結の助成を行うモデル事業を開始する予定であり、全国的な制度拡充への期待も高まっています。 一方、神奈川県では現時点で社会的卵子凍結に対する公的支援はなく、がん治療な…

続きを読む
🙋見てほしいものがあります🙋‍♀️

みなさんこんにちは!看護師/体外受精コーディネーターの鏑木です🙋‍♀️ 先日、趣味を楽しむために千葉へ行ってきました🌊⛳ 千葉の南側、夏はみなとみらいより大体3~5℃も気温が低く、巷でも避暑地と言われているのですが、みなさんは行かれたことがありますか?外に居てもわりと過ごしやすい感じで、毎年ちょこちょこ足を運んで楽しんでいます。美味しいものもたくさんあって、とってもオススメです。(太陽の暑さには割…

続きを読む
流産・不育症の原因かも?「ネオセルフ抗体」について

今回は流産と不育症について焦点を当てていきたいと思います。 不育症とは? 2回以上の流産や死産の経験があれば不育症と診断されます。すでにお子さんがいる場合でも、2回以上の流死産を経験していれば不育症といいます。 不育症を引き起こすリスクや原因は様々ですが、特定するためには検査が必要になります。 不育症の原因について 不育症のリスク因子として などが挙げられます。 原因によって治療法が異なりますので…

続きを読む
医療格差の衝撃――地域によって変わる「受けられる医療」

私は高知県の片田舎で育ちました。先日、高知大学医学部附属病院で県内初となる無痛分娩が行われ、母子ともに健康な出産が報じられました。実は、高知県は全国で最後まで無痛分娩を導入していなかった県です。一方、東京では自治体が無痛分娩に助成金を出す動きすらあります。この圧倒的な地域差を前に、医療資源の偏在を改めて痛感しました。 無痛分娩導入の遅れが示すもの無痛分娩を実施するには、麻酔科医や専門助産師など複数…

続きを読む
バレエ鑑賞のひととき

実は、私の娘はバレリーナです。最近、とあるバレエ団に入団したばかりで、現在は「コールド」と呼ばれる、主役の背後で踊る群舞の役を務めています。まだ目立つポジションではありませんが、プロとして舞台に立ち、仕事として取り組んでいる姿を見ると、親としては応援せずにはいられません。少し前になりますが、娘の出演する公演を観に行ってまいりました。 演目はチャイコフスキー作曲の『白鳥の湖』。彼の代表的なバレエ作品…

続きを読む
「996」という働き方──ポルシェではなく、中国の労働文化の話

「996」と聞いて、車好きの方ならポルシェ911シリーズのうち、水冷化された初代モデル──通称「涙目」──を思い浮かべるかもしれません。発売当初は賛否両論ありましたが、今では一定のファン層を獲得しているようです。しかし今回のテーマは車ではなく、近年中国で問題視されている「働き方」の話です。 中国IT業界に根付いた「996」「996」とは、朝9時から夜9時まで、週6日働くという勤務スタイルを指します…

続きを読む
【お知らせ】新しいスタッフが増えました!

2025年3月卒業の新卒スタッフが、4月に入職し4ヶ月が立ちました。 本年は2名のスタッフを迎え、お互いに切磋琢磨しながら培養室で業務に励んでいます。 試用期間も終了し正式に培養室スタッフの一員となりました二人に、それぞれコメントをもらいました。

続きを読む
いのちについて考える季節に

毎年8月になると、広島・長崎の原爆の日、御巣鷹山の事故、終戦記念日、そしてお盆と、いのちにまつわる出来事が続きます。否応なく、私たちは「いのち」について思いを巡らせることになります。私自身、職業柄いのちと向き合う日々を過ごしてきました。以前もお話ししたように、これまで多くの恩師を見送ってきた経験から、その儚さと尊さを痛感せずにはいられません。 先日、人気作品『鬼滅の刃』について話す機会がありました…

続きを読む
@Linkアプリ・メールアドレス登録のお願い

当院では、凍結保存期限の前日にお知らせメールが自動送信されるようになりました。 対象は、2024年以降に胚盤胞・卵子・精子の凍結保存を開始した方、または凍結更新手続きを行った方のみとなります。 2023年12月31日より以前に凍結保存を行い、保存の終了または更新手続きを行っていない方は対象外となりますのでお心当たりのある方は至急当院までご連絡ください。 凍結保存期限のお知らせメッセージ・メールの受…

続きを読む