生(性)と死──向き合うべき大きな課題

先日、SNS上で「日本の終末期医療は医療費の無駄遣いだ」という論調が話題になっていました。これに対し、一部の医療者からは「患者家族が延命治療の中止を受け入れないからだ」という意見も見られました。私は大学を離れて久しく、がん治療などの終末期医療に直接関わる機会は最近ありません。しかし、あくまで私見として言えば、家族が“死”を受け入れることは本来とても難しいのだと思います。日ごろから死について考えるこ…

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ルッキズム重視?ガードナー分類について

前回のブログではAIによる胚培養士の主観に頼らない胚評価(iDAスコア)についてお伝えしましたが、今回はものすごく胚培養士の主観に頼った評価のお話です。 当院で採卵・胚凍結を行った患者様(保険診療の方は先進医療のタイムラプスをご希望された患者様)にお渡ししている「体外受精 胚凍結記録」にはガードナー分類というものも記載されています。 これはAIのように客観的な評価ではなく、胚培養士が胚のタイムラプ…

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聖路加国際病院

当院は、メディカルパーク湘南本院をはじめ、多くの医療機関の皆さまに日頃より支えていただいております。単科のクリニックであり、入院機能を持たない私たちにとって、地域の病院や専門施設との連携は欠かすことができません。けいゆう病院をはじめ、さまざまな施設に日々助けていただいており、心より感謝しております。 先日、共同プレスリリースを行った研究プロジェクトでは、当院のようなクリニックが参画させていただくこ…

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卵子凍結モデル事業が国の議論へ──浦安から始まった挑戦が、いま新たなステージへ

はじめに先日、国民民主党の岡野純子議員が、国会でこども家庭庁が予定している「卵子凍結モデル事業」について質問されました。岡野議員は政治家としてのスタートを浦安市議会議員から切られた方であり、その頃に私が浦安市で行った卵子凍結プロジェクトにもご協力いただきました。今回の質疑は、その延長線上にあるものだと感じています。10年越しに、当時は前例のなかった取り組みが、国の政策として議論される段階にまで進ん…

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不妊カウンセリングを「伝える」ということ -ドラマ撮影に参加して感じたこと-

先日、ご縁がありドラマの撮影に参加しました。現在制作中のため詳しい内容はまだ公表できないのですが、専門職の学びを目的とした映像制作で、ドラマ形式である場面を再現するという試みでした。 今回の撮影を通して感じたのは、普段の臨床の場面を「学びの素材」として伝えることの難しさと面白さでした。 日常の臨床では、相談に来られる方と一対一で向き合い、その場で生まれる言葉や沈黙、表情の変化を感じ取りながら関わっ…

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あれから15年

あれから15年。今日という日は、毎年、私たちの胸に静かに重さをもたらします。被災された方々に哀悼の意を表するとともに、今なお続く廃炉作業をはじめ、一日も早い復興を心より祈念いたします。私はあの日、まさにその時、腹腔鏡下手術の最中でした。当時の順天堂大学一号館は耐震構造ではあったものの免震構造ではなく、震源から離れていたとはいえ大きく揺れ、手術を一時中断せざるを得ませんでした。患者さんのベッドは床に…

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AI胚評価システム「iDAスコア」を導入します!

2026年3月より当院で採卵・胚凍結を行った患者様(保険診療の方は先進医療のタイムラプスをご希望された患者様)にお渡ししている「体外受精 胚凍結記録」にiDAスコアを記載することになりました。 今回は新導入されたiDAスコアについてのブログになります。 iDAスコアについて まとめ AI技術の進歩によって、胚評価はより客観的で再現性の高いものになりつつあります。当院でも、培養士の目とAIの解析を組…

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日本の出生数が過去最低を更新──だからこそ、生殖の“現実”を正しく知る必要があります。

2025年、日本の出生数は 705,809人 と発表され、10年連続で過去最低を更新しました。この減少スピードは政府の想定を上回っており、日本社会はこれまで経験したことのない人口構造の変化に直面しています。出生数の減少は、単に「子どもが減っている」という話ではありません。結婚・妊娠・出産のタイミングが後ろ倒しになり、結果として 妊娠が成立しにくい年齢で初めて妊娠を考える人が増えている という、深刻…

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終わったはずでは?

先日、とある名作アニメがテレビで放映されました。同時に横浜では関連フェスティバルも開催されていたようです。30年にわたり続いてきた(続いたというより、引っ張られてきた?)シリーズの完結編として制作された劇場版がテレビで流れたことに、何とも言えない感慨を覚えました。30年前といえば、私は医師になったばかり。紆余曲折の多い時期でもあり、あの鬱々としたアニメの世界観と自分の人生をどうしても重ねてしまって…

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命の値段について考える

少し刺激的なタイトルかもしれません。しかし先日、過去最高額となる治療薬が保険収載されたというニュースを目にし、医療に携わる者として、そして一人の市民として、改めて「治療費」と「命の価値」について考えさせられました。今日はその思いを綴ってみたいと思います。 デュシェンヌ型筋ジストロフィーという病デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、先天的に発症する進行性の難病です。多くは小児期に症状が現れ、や…

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