開院6周年と誕生月
メディカルパークみなとみらいは、5月15日で開院6周年を迎え、7年目に突入いたします。振り返れば、ここまで歩んでこられたのは、北野副院長をはじめ、非常勤の先生方、看護師、胚培養士、事務スタッフの皆さまの尽力のおかげです。そして何より、当院を支えてくださった患者の皆さまの存在があったからこそ、今日を迎えられました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
この6年間は決して順風満帆だったわけではありません。開院当初はホームページもまだ完成しておらず、患者さんの数も少なく、「本当に続けていけるのだろうか」と不安を抱えていた時期もありました。田中理事長には、心配をおかけしたことと思います。
患者さんが少しずつ増え始めた頃、新型コロナウイルスの流行が始まりました。感染拡大を防ぐため「不要不急の外出は避けるべきだ」という流れの中で、不妊治療も停止すべきだという論調が出たこともありました。しかし一方で、リモートワークをきっかけに不妊治療に関心を持つ方も増えたようで、幸いにも当院は大幅な患者減少に陥ることなく、コロナ禍を乗り越えることができました。
「これならこのまま続けていけそうだ」と思い始めた矢先、不妊治療の保険適用が決定しました。当時は多くの不妊治療医が反対していましたが、私は少し異なる考えを持っていました。マスコミの取材を受けた際には、「保険適用によって、これまでどこか後ろめたさを感じながら治療を受けていた方々にとって、大きな朗報となる」とお話ししたのを覚えています。
そして、この5月には私自身の誕生日も迎えました。すでにアラ還ではありますが、大きな病気もなく、元気に過ごしております。実は大学を辞することになったのも、健康を害したことがきっかけでした。しかし、環境を変えたことでその後は問題なく過ごせるようになりました。人手不足が要因となっていた大学の働き方を振り返ると、今の環境がいかに恵まれているかを改めて実感します。
大学時代は、人事異動によって6年間も同じ部署にいたことはありませんでした。しかしメディカルパークでは、これからも長く続けていけそうな予感がしています。骨を埋める覚悟で、今後も精進してまいります。
これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。