昨年のご報告と新年の抱負

2025年になりました。当院での昨年の採卵件数は1,039件、胚移植980件、人工授精604件、のべ外来患者数29,151名、初診患者数1,471名でした。たくさんの方々にお世話になりました。誠にありがとうございました。今年もさらに精進したいと思います。

さて、新年最初のブログですので、今年の予定と申しますか、抱負についてお話いたします。

ただ、何より自身の健康第一です。やや不謹慎かもしれませんが、医療従事者である私自身の体調をしっかり管理しておかないと、良い医療を提供できないと思うのです。昭和的なこれまでの働き方はその点が問題だったと反省しておりますが、患者さんにご迷惑をおかけしないよう、自身の体調管理をしっかり行いたいと思います。その上で、様々なことを今年も行いたいと考えておりますので、以下に列挙いたします。

まず、再開した本ブログをしっかりと継続していくことを何より第一に挙げたいと思います。どのくらいの方々がお読みになっているかわかりかねますが、我々の考えを発信していくことはとても重要だと認識しております。そして可能であれば、さらに別の方法でも情報発信ができないかも模索しております。

それに併せ、メディカルパークグループ内外問わず、他施設との連携強化を行っていきたいと思います。これまでもたくさんの先生方に助けていただいておりますが、それに甘んじることなく、我々が恩返しできるよう検討したいと考えております。

さて、私にとって大きなイベントが5月にあります。第24回不妊カウンセリング学会学術集会ですが、私が大会長を務めさせていただくことになりました。学会のテーマですが、「未来を見据えるプレコンセプションケア」です。不妊治療に入る前の段階で我々に何ができるか、と考え、このテーマとさせていただいた次第です。残念ながら、今の日本では学校教育の段階で妊娠について詳しく教える所謂「性教育」などが十分とは言えません。いざ妊娠を考えてからネットなどで情報を収集しなければならないような環境を何とか改善したいという思いもあり、学会ではそのようなことも議論してみたいと考えております。同時に当院においても、カウンセリングをさらに充実させていきたいと思います。

何より、患者さんのために必要と思われることがあれば、可能な限り導入したいと考えております。もし、何かご意見がありましたら、いろいろとご教示いただけますと幸いです。

今年は非常勤の先生方のご異動の予定もありますが、患者さんにこれまで以上の医療を提供できるよう、一同尽力したいと思います。本年も、よろしくお願いいたします。