明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2020年、本年もよろしくお願いいたします。

この前のブログは年末に年明けに向けてのものでしたが、今回はそれを受ける形で、私自身の今年の抱負と、クリニックの展望について触れたいと思います。

初めに、当院の今年の目標について申し上げます。

治療成績向上のための技術、機器の導入

何より昨年の反省点を改善していくことは必須だと考えており、プロトコルや手技の見直しを行ってまいります。さらに、新しい培養液や凍結保存液を導入、さらには新たな治療技術の導入も予定しております。他院ですでに行われているものはもちろんのこと、まだこれから始まる治療技術も含まれており、詳細はまだ申し上げることが出来ませんが、都度、ご報告させていただきたいと思います。

学会、研究会への積極的な参加

上述したような、新たな治療法の導入のためにも、最先端の情報を得るための学会参加は必要と考えております。昨年は開院した年でもあり、医師が私一人であるために休診日を最小限にするために、あえて学会への参加は控えてまいりましたが、本年は代診なども視野に入れ、参加できる学会には出向いてみようと考えております。こちらについては、診療状況によって判断したいと思います。

昨年好評いただいた、キャンペーンの再実施

昨年は開院半年の時点で不妊検査半額キャンペーンを行い、ご好評をいただきました。五月の開院一年の時期に、再度キャンペーンを行ってみたいと考えております。その他、それ以外のものも検討中です。内容については未定ではありますが、前回同様、患者さんのためになるようなものを行いたいと考えております。

以上3点、詳細については追ってご報告させていただきます。よろしくお願いいたします。

さて、次は私自身の抱負についてです。これまでも年頭に当たり、毎年それなりに目標を立ててまいりましたが、今年は開院一年を迎えることですし、昨年大学を退職する際に後輩に言われたことを目標にしたいと考えております。

もう一昨年前のことになりますが、市中病院で部長職をしているある後輩が、私の退職の噂を聞きつけて、突然電話をしてきたことがありました。大学での出世をあえて拒否して大学を辞めるのは、何か特別な理由があるだろう、と心配してくれてのことでした。

最初に言われたのは、「他大学の教授選に立候補しませんか?」ということでした。実際、他大学からのお誘いもあったのですが、私は既に、大学での仕事はある程度一段落したと考えておりましたし、大学の仕事自体を辞めたいと決意しておりました。そのため、私自身にできることで目の前の患者さんの役に立ちたいと考えていること、そしてさらにもう一つ、これまで大学の仕事に専念し、自分の家族を犠牲にしてきてしまったため、これからは自分の家族や自分自身のためにも時間を取りたいと考えていること、を彼に率直に伝えました。

彼は、「それなら、絶対に幸せになってください。先生を慕う後輩はたくさんいます。だからこそ、先生が医師として、人として皆の目標になれるよう、頑張ってください。」とエールをくれたのです。どのような仕事においても、自分を慕ってくれる後輩たちがいること、さらにその後輩たちがああなりたい、と思ってくれるような医師になることは素晴らしいことです。大学での出世が第一と考える方々も多い中、私はかなりの変わり種ではありますが、逆にそのような生き方を示すことも重要なのだと感じた次第です。そのために私ができることは、唯々、実直に患者さんのお話をお聞きしながら最大限の治療を提供していくことのみでしょう。しかし、しっかりと仕事をすることが出来れば、結果としてプライベートも充実し、後輩の目標となることができると思うのです。よって、本年末に、自分がこの仕事をしていて幸せだ、と後輩たちに自信をもって言えるようになることを今年の目標とさせていただきます。

当院はまだまだ発展途上ではありますが、以上のような気持ちで頑張ってまいりますので、今年もご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。