不妊カウンセリング学会

先日、日本不妊カウンセリング学会の不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座での講演の機会をいただきました。この学会は、「広く一般市民を対象に妊娠・出産や不妊に関する適切な情報提供活動を行い、また特に不妊で悩んでいる人々に対して、カップルが最適の不妊治療を選択することができるよう不妊カウンセリング・ケアの発展と普及を図ると共に、不妊カウンセリング・ケアに係わるさまざまな研究や実践を通して、この法人が定め公表する認定基準のもとに不妊カウンセラーや体外受精コーディネーターの養成講座の開催や認定を行い、もって国民の医療・福祉の向上に寄与することを目的」(学会HPより抜粋)とするNPO法人です。会員には、医師や看護師、胚培養士など、様々な職種の方々が多く、幅広いことが特徴だと思います。

私は、「社会的適応による卵子凍結の公的助成と課題」と題して、浦安市との共同プロジェクトについてお話させていただきました。会場の方々は、不妊治療に何らかの形で強く携わっている方々であり、その熱気も圧倒されるものがありました。

社会性の卵子凍結には、まだまだ様々なご意見があることも事実であり、どのような方々が浦安で凍結を希望されたのか、その背景についてのお話が主なものではありますが、がん生殖医療などについても触れさせていただきました。会場からご質問も多数いただき、私にとっても良い勉強の機会となりました。この場をお借りして、関係各位の方々に感謝申し上げます。

実は私もこの学会の理事となりましたので、今後、講習会などでお話することになりそうです。不妊治療には肉体的のみならず、精神的なストレスも大きいと思われますが、本学会を通じ、少しでも多くの方々のお役に立てるよう、私も精進したいとあらためて感じました。

2019年10月20日 ニッショーホールにて