【お知らせ】第三回横浜男性生殖医学研究会

当院培養士スタッフで横浜男性生殖医学研究会に参加させていただきました。男性学(男性不妊症・男性性機能障害・アンドロロジー全般)に関する内容で、大変学ぶ事が多く有意義な時間となったと感じます。

不妊といいますとどうしても女性側に注目されやすい世界ですが、不妊症の原因は「男性のみ:24%」「男女 両方:24%」、即ち男性と女性の半々に不妊の原因があるとWHOは報告しました。また、厚労省では平成9年度と27年度に全国調査をおこなっており男性不妊症に関する信頼度の高い情報を開示しています。それによりますと、この数十年で「男性不妊症の患者は5倍に増えている」「性機能障害(ED,膣内射精不可)患者は約20倍に増えている」「調査内データにおける無精子症患者は全体の18%」という事が明らかになったようです。

“キャリバリ”という言葉も出てきており、時代と共に女性の社会進出と晩婚化という関係は随所で示されるようになりましたが、男性の性機能の変化についてはもっと認知する必要があるのかもしれません。私たちも常に新しい情報を共有し、提供していく必要があると感じました。

自分が学生だった頃、カップラーメンについて「精子に良くないらしいぞ」なんて噂が一時期広まりましたが 、気にせず美味い美味い言いながら汁まで飲みほしていた事を思い出します(その噂に関する情報・リスク評価については“?”ですが)。今では簡単に情報を“得る”事ができる様になりましたが、やはり実際に“観てみる”事が大切だと感じます。

当院では精液検査によって精液中の精子数や運動性などを評価する事ができます。女性の基本検査→男性の検査という流れが多いと言われておりますが、治療方針検討の為に必要な情報を得る事ができますので、是非ご夫婦揃っての受診を検討いただければと思います。(精液検査については別の機会で説明できればと思っています)