【お知らせ】生殖医学会演題発表

この度、メディカルパーク横浜培養室から2名、上記学会へ2題の発表を無事に迎えることができました。今年はコロナ感染の拡大防止により、全ての発表がオンデマンド配信となり、Wed講演会となりました。

生殖医療としては非常に大きな学会になりますが、僭越ながら発表の機会をいただき、滞りなく終了する事ができてホッとしています。コメントを頂きましたので載せさせて頂きます。

■テーマ1■

「私からは、『顕微授精時における紡錘体の可視化率とその培養成績について』という題材を発表致しました。培養士は常にデータ比較を行い、より成績向上に尽力するのが性だと思っております。そういう意味では、学会は最新の情報収集には最適な場所です。今後も最新の情報と自院でのデータ収集を踏まえ、より培養成績に拘って参りたいと思いますので、宜しくお願い致します。」

テーマ1では、当院で取り組んでいる「紡錘体可視化ICSI」についてデータをまとめました。顕微授精では針を卵子に挿入する訳ですが、その時卵子の中にある紡錘体と呼ばれる物を傷つけないようにする必要があります。可視化し易い条件や、如何に傷つけないように出来るかを探るために検証しました。

■テーマ2■

「私は、『異なる媒精方法から得られた胚盤胞におけるタイムラプス動態評価について』という題材で発表しました。私自身学会での発表が初めてだったこともあり、わからない事だらけでしたが、先輩方に一から教えて頂き無事発表することができました。培養環境や胚についてもっと深く知ることが出来、良い経験となりました。」

テーマ2では、培養器のAI機能が提示する受精卵のスコアが、IVF由来又はICSI由来の受精卵で変わってくるのか?という疑問を検証したものです。一般的にはIVFを行った受精卵とICSIを行った受精卵の質は見た目的には変わらないという報告が多いのですが、AIも同様に変わらないと判定しました。

学会参加・発表を通して自分達の施設データを網羅的に調べ・検証する良い機会が得られました。それぞれのテーマで見えてきた課題を来年修正する事を目標としていきたいと思っています。