❄️冬の妊活は「整える」
はじめに
もうすぐ冬がやってきますね。冬になると、体の冷えや肩こり、むくみなどを感じる方が増えます。
妊活中の方からも「冷えが気になります」「血流が悪い気がします」といった声が寄せられます。
実は、体の冷えは血流や自律神経、ホルモンの働きと深く関わっており、
そのバランスが乱れることで、排卵や子宮環境に影響することがあります。
また、寒い季節は外出が億劫になり、通院のペースが乱れやすい時期でもあります。
しかし、冬の間に定期的な診察や検査を続けることは、治療計画を整える大切なステップ。
ホルモン値の確認や卵胞チェック、子宮内膜の状態などを継続的に把握しておくことで、
春以降の治療をスムーズに進めることができます。
今後ステップアップをお考えの方は、今のうちに医師と相談をしておいたり、必要な検査を済ませておくこともおすすめです。
そして冬は、【✨生活リズムを整えやすく、体を“内側から温める”習慣を身につけやすい季節✨】でもあります。
つまり、「妊娠しやすい身体づくり」と「治療の基盤を整える」両方を進められる時期です。
看護師・カウンセラーとして多くの方のサポートをしてきた経験から、
今回は「冷え」「血流」「心の整え方」そして「通院を続ける意義」について、
エビデンスを基にお伝えしていきます。
① 冷えとホルモンの関係
体が冷えると、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経のバランスが崩れると、脳下垂体からのホルモン分泌(FSH、LHなど)にも影響がみられ、排卵や黄体機能が乱れることがあります。
また、血流の低下は卵巣や子宮への酸素・栄養供給を妨げ、卵子の質や内膜環境にも影響を与える可能性があります。
ポイントは…
- 「手足の冷え」は、子宮周囲の血流低下のサイン:「あたためる」を常に意識!
- 「冷え性」は体質だけでなく、生活習慣・ストレス・筋肉量にも関連
② 内側からの温活
外側を温めるだけでは、根本的な改善にはつながりません。
体を温めるには、「筋肉」「食事」「血流」の3方向からのアプローチが有効です👍
- 筋肉を使う:太ももやお腹の筋肉を意識的に動かす軽い運動(スクワットやストレッチがgood!)
- 食事で温める:根菜類・生姜・ねぎ・鮭・鶏肉などの温性食材を積極的に(体を冷やすカフェインや生野菜は控えめに)
- 血流を整える:シャワーだけでなく、ぬるめのお湯に15分ほど浸かることで血流とリラックス効果
とくに冷えが強い方は、夕方以降に体温が下がりすぎないよう、寝る前の温活ルーティンを取り入れるのがおすすめです🧘♀️
③ 睡眠とホルモンリズムの再構築
冬は日照時間が短く、セロトニン(幸せホルモン)が減少しやすくなります。
セロトニンはメラトニン(睡眠ホルモン)の材料でもあり、睡眠の質が低下すると、性ホルモンの分泌にも影響します。
朝はカーテンを開けて自然光を浴び、夜はスマートフォンを早めに手放す。
この「光と睡眠のリズム」を整えるだけで、ホルモンの分泌が安定しやすくなりますよ。
④ 心の温度も保つ
妊活中は、結果が出ない焦りや孤独感を感じやすいものです。
特に冬は外出機会が減り、気持ちが内にこもりやすい季節。
私がカウンセラーとしておすすめするのは、
「頑張りすぎず、整える時間」としての冬を過ごすことです。
ヨガや呼吸法、アロマ、カウンセリングなど、“気持ちの循環”を作るケアを意識してみてください。
体の温かさと心の安定は、ホルモンバランスを支える大切な基盤です。もちろん、あたたかくて美味しいものを大切な人と食べる…なんていうのも、心身を整えるための良いケアになりますよ💕
⑤ 冬の通院をスムーズにする工夫
寒い季節は通院が億劫になり、予約を先延ばしにしがちですが、定期的な通院が妊活の進行には不可欠です。
- 予約をまとめる:検査や治療によっては同日に集中させる(夫婦で一緒に受診すると尚良し)
- 移動・防寒対策:電車や車で体が冷えないよう、膝掛けやカイロを活用
- 体調の記録:基礎体温や体調、気分の変化をメモして医師・カウンセラーに伝える
- オンライン相談の活用:移動が大変な日は、オンラインカウンセリングで相談
通院を続けることで、治療計画の調整やホルモン異常の早期発見が可能になります。
まとめ
冬は「冷え」「日照不足」「ストレス」と、妊活にはマイナス要素が多いように見えます。
しかし、代謝・血流・自律神経を整えるには最適な季節でもあります。
まもなくやってくる冬に向けて、
- 体を温める
- 睡眠と生活リズムを整える
- 心を穏やかに保つ
- 定期的な通院を続ける
この4つを意識して、自分の身体と治療の両方を丁寧に整えてみてください。
春に向けた妊娠しやすい体づくりの準備として、まもなく訪れる冬の過ごし方が大きな力になりますよ😌
鏑木

