【お知らせ】受精着床学会演題発表

この度、メディカルパーク横浜・培養士1名から7月に行われた第39回日本受精着床学会総会・学術講演会へ1演題の発表を行いました。 報告が遅くなり申し訳ありませんが、前年と同じくオンラインでの発表となりました。 無事終了しましたことをお伝え申し上げます。 生殖医療の中では大きな学会の1つですので緊張しましたが、先生、スタッフ皆様のおかげで1つの発表演題として形にすることができました。良い経験ができ、と…

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【お知らせ】ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)演題発表

 暑い日が続きますが、久々のブログ更新です。  メディカルパーク横浜培養室より生殖医療における世界最大の学会ともいえる”ヨーロッパ生殖医学会”に、演題発表を行い無事終了しました。  今回は当院で行う二段階採卵(DuoStim)の臨床的意義について、培養士側の切り口で評価を行い、発表させていただきました。  本来であれば今回はフランス/パリで行う予定でしたが、コロナの関係で現地開催はできずオンデマン…

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【設備技術紹介】移植カテーテルのお話

今回は、当院で胚移植の際に使用する器具について書いていきたいと思います。  以前にもブログで紹介しましたが、移植を行う際には、最初に外筒と呼ばれる医療用ナイロン製の筒を挿入します。エコーで子宮口を確認しながら子宮頸管~子宮内へと挿入し、カテーテルが入る道を確保するのです。    この外筒ですが、子宮の形に合わせた優しい作りとなっており、子宮口の位置や子宮頸管の形状の違いにより角度の違う3種類の外筒…

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【お知らせ】新しいスタッフが増えました!

 少し遅くなりましたが、この春よりメディカルパーク横浜に新しいスタッフが入職されましたのでご報告いたします。女性の培養士で、この分野で15年近くお仕事されております。  豊富な経験がラボ業務の一助となることを期待したいと思っています。引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。     以下ご本人よりコメントを預かりましたのでご紹介します。 4月からメディカルパーク横浜培養室に入職いたしました。 今まで…

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【基礎内容】男性不妊について

今回は男性不妊症についてお話します。     近年では挙児を希望するカップルの15%が不妊症であり、その原因は男性のみが24%、男女ともが24%で、約半数は原因因子が男性側にあります。病因は大きく造成機能障害、精路通過障害、性機能障害の3つに分けられます。    ◎造成機能障害 精液検査により精子数の減少や運動率が低下する乏精子症や精子無力症、精子奇形症のことを指します。いずれの場合も正常な良好運…

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【設備技術紹介】ヒトリコンビナントヒアルロニダーゼについて

今回は顕微授精(ICSI)を行う際に使用する培養液についてお話します。 顕微授精は採卵した卵子に精子を注入する受精方法ですが、卵子は採卵した時点では卵丘細胞という細胞が卵子の周りについています。       ICSIを行う際はヒアルロニダーゼという酵素により卵丘細胞を取り除くことで卵子の成熟確認や、精子の注入作業を行うことが出来ます。 そこで使用されるのがヒアルロニダーゼ含有培養液です。 当院では…

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【お知らせ】第11回日本がん・生殖医療学会学術集会参加

久々のブログの更新です。     タイトルの通り、日本がん・生殖医療学会に参加しました。当院も昨年に日本産科婦人科学会の施設認定を受けまして、今後より情報を集め、学んでいく必要があります。  今回は培養士(技術者側)からの情報提供に関する取り組みや、技術の工夫などの紹介があり、大変勉強になる事が多かったと感じています。  話の主軸としては「がん治療前の妊孕性温存」→「卵子凍結」という事になる訳です…

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【基礎内容】卵の凍結・融解について

当院での移植は凍結融解胚移植を行っているため凍結融解を行っています。精子・未受精卵子・受精卵(胚)などの細胞を長期保存するためには液体窒素の温度(-196℃)に凍結することが必要です。しかし、細胞の質などによって融解後に必ず安定して高い生存率が維持される訳ではありません。 今回はどのように凍結・融解を行っているかをご紹介します。 凍結保存の歴史 1972年にはプログラムフリーザーを用いる「緩慢凍結…

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【お知らせ】精子処理・取り扱いに関するオプション、試みについて

メディカルパーク横浜では現在、精子に関する新しい試みの準備をしておりました。大きく2つ、その準備が漸くできましたのでこちらでご紹介をさせていただきます。 1 新しい精子調整キット MIGLIS(ミグリス)  当院では体外受精(ART)に関して、お預かりした精液を“遠心分離”することで、精子を集めておりました。この方法では多数の精子を回収する事ができますが、遠心分離による負荷は精子にストレスをかけて…

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【設備技術紹介】凍結保存タンクのお話

 今回は、当院で受精卵を保存しておく凍結タンクについてお話します。 受精後、凍結できる状態にまで成長した受精卵は、次の治療まで液体窒素の入った凍結タンクでその時を待ちます。 *当院ではタンク名に某夢の国のキャラクター名をお借りして識別しています。卵子はプリンセスとか。ちなみに精子保存タンクは王子ではなく、黒いベストにオレンジのセーター...某犬のキャラです。直近で凍結された受精卵はオーロラ姫がお守…

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