人を育てるということNEW
「親が無くとも子は育つ」とは言いますが、教育においては良き指導者の存在がいかに重要かを実感しています。私のみならず、誰もが誰かに育ててもらった経験があると思います。幸いにも私も良き先輩や後輩に恵まれ、教育に携わる機会をいただいてきました。今でも大学で年に一度ですが、教鞭を執っています。 人を育てるには、指導者自身の余裕が欠かせません。指導する立場になってみて、私自身を導いてくださった先生方の実力の…
保険診療についての愚痴
私は大学時代には保険担当医を務めていいたこともありますし、機会を頂き、厚生労働省に何度かお伺いさせていただいたこともあります。特に不妊治療の保険適用については、意見交換もいたしました。故、それなりに保険診療についての知識は持ち合わせているつもりではあります。 そこで愚痴にはなってしまうのですが、私の意見を述べたいと思います。以前このブログでお話させていただいたように、保険診療の仕組み自体、変化して…
【公式Youtubeチャンネル】〜治療開始時の同意書〜
当院公式youtubeチャンネルのご案内です。不妊治療開始時に必要な同意書の説明動画となっております。 「何か事前に準備が必要?」など、患者様にいただく疑問についても菊地院長が解説しております。 今後、不妊治療を考えている方や、これから治療を開始される方はぜひご覧ください。また、こういった解説動画を上げて欲しいなどご要望がございましたら、公式LINEのご意見箱やスタッフまでご連絡をお待ちしておりま…
ウォーキズムとバックラッシュ
“ウォーキズム”という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?”ウォーク”とは”woke”即ち“気づいた”、“気づいている”という意味で、特にマイノリティの方々が、置かれてしまっている差別的な状態に対して警鐘を鳴らす意味があったようです。そのような意味においては、尊重されるべきものだと思われますし、まさに当事者以外が“気づかされる”ことも多くあるでしょう。多様性の社会においては、それによる“気づ…
【お知らせ】2024年 治療成績
メディカルパークみなとみらい2024年の治療成績をお知らせ致します 治療実績 下記のグラフは2019年から2024年までの治療実績です。2022年4月から不妊治療が保険適応となって以降、当院では3年連続で採卵件数1000件を突破しております。また融解胚移植件数も年々増えております。 妊娠率と出産率 2019年~2024年 次の表は開院から2024年までに施行した*単一良好胚移植の化学妊娠率、臨床妊…
3/8は国際女性デー💐
こんにちは。看護部です!💕 本日3/8は「国際女性デー」です。 国際女性デーとはなにか、みなさんご存じでしょうか。 1904年にニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1975年3月8日国連により「国際女性デー(International Women’s Day)」と制定された女性の社会的、経済的、文化的、政治的な成果をたたえる日です👸💐💐💐 一昔前に比べると、女性がさまざまな場で活躍し…
腹腔鏡のトロカール配置とポルシェ911
ポルシェ911というスポーツカーをご存知でしょうか?リアエンジンリアドライブ(RR)、という昔ながらのレイアウトの車です。私は自動車評論家ではありませんので、ごく簡単にしかご説明できませんが、最近主流のフロントエンジンフロントドライブ(FF)は、車の後ろ半分が自由に設計できる一方で、前部分にエンジンと操舵と駆動機構全てを詰め込まなければならず、昔は技術的に困難だったそうなのです。また、スポーツカー…
メディア取材へのご協力に感謝
3月1日から8日までは、厚生労働省が定めた女性の健康週間です。それに伴い、毎年2月頃にはメディアの取材をお受けすることが多くなります。このブログでもよくお話しさせていただいておりますが、女性特有の疾患や妊娠・出産など、女性にしかできないことがありますので、当院のような不妊クリニックにメディアの方が取材にいらっしゃるのでしょう。 先日も取材をお受けしましたが、記者の方々は皆さま異口同音に「当事者の方…
子宮内膜症と不妊症②(深部子宮内膜症の診断法について)
前回は、卵巣チョコレート嚢胞(子宮内膜症による卵巣嚢腫)の場合には、体外受精を前提とするのであれば、手術をせずに体外受精を先行した方が良い、というお話をいたしました。もちろん、大きな卵巣嚢腫があり、妊娠中の破裂リスクがあれば、胚凍結を行い、手術後に胚移植を予定する、「ハイブリッド治療」も選択可能です。 ただし、非常に強い腹痛や、月経困難症を引き起こす原因にもなる、「深部子宮内膜症」については、熟練…
オールドメディアとSNS
昨今のSNSなどのネット情報の発展は目を見張るものがあり、新聞・テレビやラジオなどよりも、SNSから情報を得る方々が、特に若者を中心に急増していると言われます。誰でも気軽に情報発信ができるようになったことは、喜ばしいことである反面、でたらめな情報が拡散されてしまうリスクを孕むことにもなりました。特にSNSはそれを見る方がよく検索する情報を主に表示する機能がありますので、いわゆる「エコーチャンバー現…