治療について

子供を望んでいますが、なかなか妊娠に至りません。不妊症ではないかと悩んでいますが、検査も多そうでクリニックを受診するのが面倒です。どのような検査をするのでしょうか?

不妊の原因は必ずしもひとつではなく、複数の要因が複雑に関係している場合もあります。また、女性に限らず男性側(または両方)に原因があることも少なくありません。
そのため、当院では男女それぞれに検査を受けていただき、原因を特定していく作業は必須となります。女性の場合、子宮、卵巣、卵管とそれぞれに検査があり、生理周期との関係もあるため、治療と検査を並行してなるべく患者様にご負担のないようにと考えています。治療の方針や検査の内容などについても事前に詳しくご説明しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
また、当院の主な検査とその内容についてはホームページでもご紹介しています。

妊活を始めようと思います。まずはタイミング法を実践してみようと思いますが、何に気を付けたら良いでしょうか?

女性の生理周期の中で、最も妊娠率が高い性行為のタイミングは、排卵の2日前というデータがあります。
しかし、まだ始まっていない排卵の2日前を正確に予知することは一般的には困難です。
また、性行為の頻度も重要な要素となるため、排卵前から性行為を持ち始めて、排卵をあとから確認する方が確度は高くなると思います。ただし、前述の通り、妊娠の成立要素はタイミングだけではないため、確実な妊娠を望まれる場合には、やはり一度、専門のクリニックにご相談いただく方が妊娠への近道になるでしょう。

半年ほど前から妊活を始めています。なかなか妊娠しないのですが、男性側も検査を受けた方が良いのでしょうか?

不妊の原因の約半数が男性側にも原因のあることが分かっています。そのため、妊娠を望まれて妊活に入る場合、出来るだけ早いタイミングで精液検査など男性側の検査を受けられることをお勧めします。検査結果によって泌尿器科領域の異常が見つかった場合には、手術などの治療が必要な場合もあるため、当院では男性不妊を専門とする病院や泌尿器科医との連携で対応しています。

排卵日を知るために排卵検査薬を使っていますが、なかなか陽性反応が出ません。排卵検査薬は信用して良いのでしょうか?

市販の排卵検査薬は手軽に薬局などで手に入れることができて便利ですが、正確な使い方をしないと正しい結果は得られません。排卵検査薬は例えば1日2回などある程度の頻度で使わないと、いつが排卵させるホルモン値の上昇ピークなのかを測ることが難しい検査薬です。
そのため、BBT測定など他の検査と総合的に判断することが大切で、排卵検査薬の結果だけで決めない方が良いと思います。
また、検査薬が反応しない場合、無排卵などの生殖機能に関する病気が原因である場合もあるため、いちど産婦人科を受診されることをお勧め致します。

これから不妊治療を受けることを検討しています。30代後半のため、早めに体外受精で結果を出したいのですが、不妊治療専門クリニックではタイミング法→人工授精→体外授精の順で進めないといけないのでしょうか?

不妊の主な原因のひとつに「加齢」が関係していることは広く知られています。
男女ともに加齢とともに妊孕性は低下していきます。そのため、男女どちらかまたは両方が高齢のカップルの場合、タイミング法や人工授精を経ずに体外受精から治療を始めたり、数回の人工授精のあとに体外受精に進むケースもあります。
さらに、子宮内膜症や子宮筋腫などの不妊の原因となる疾患があり、その治療の過程において妊孕性が低下する可能性がある場合(手術による卵巣機能低下やその後の避妊期間が長くなった場合の加齢による妊孕性の低下)には、胚凍結による体外受精が効果を発揮する場合がありますのでご相談ください。

不妊治療中ですが、医師から胚移植周期に黄体ホルモンの補充をすると言われました。黄体ホルモンはなぜ必要なのでしょうか?

黄体ホルモンが不足していると、子宮内膜の環境が着床に適さない状態になります。
そのため、検査により黄体ホルモンが不足している場合には、内服薬と膣坐薬などで人工的に黄体ホルモンを補充してあげることで、子宮内膜の状態を着床しやすい状態に整えます。
新鮮胚移植か、凍結胚移植かで黄体ホルモンが必要となる機序は異なりますが、特に新鮮胚移植の場合には黄体ホルモンの補充は必ず必要です。

30代前半で不妊治療を始めてから3年が経過しましたが、未だに妊娠に至りません。主治医から体外受精を勧められましたが、何となく心配です。

現在の不妊治療の中で、最も効果が高いと報告されているのが体外受精です。
高度な男性不妊への対応も可能で、受精卵の凍結により複数回の胚移植や着床時期の調整が可能なことなど、幅広く応用が可能な高度な生殖医療です。それでも、体外受精も万能な治療法ではなく、例えば35歳を過ぎるとその成功率は明らかに低下していくことが広く知られています。
不妊治療は時間との闘いであり、時機を逃さず、出来るだけ早く治療を開始した方が結果は良いとされています。治療を開始する前に不妊治療の専門医やスタッフと相談し、納得して治療を受けていただくことが大切だと思います。

初診・料金について

初診時は夫婦で行ったほうが良いのでしょうか?

ご夫婦そろっての受診をして頂く事で、初めて保険適用となり診療がスムーズに行えます。
ご予約は奥様のみお取りいただき、ご夫婦でご来院ください。事情によりご一緒での来院が難しい場合には、初回の診療は自費となる事がございますのでご了承ください。

当日は何を持っていったら良いですか?

当日は、保険証、紹介状(お持ちの方のみ)、他院での検査結果、MRI,CTのCD-R等です。
また、不妊治療希望の方で事実婚の方は戸籍謄本の持参をお願い致します。

※他院にて保険適用により体外受精をされている場合は、紹介状が必須となります。

精液検査は当日病院で行えるのでしょうか?

現在、当日の精液検査は行っておりません。
希望の場合は一度受診していただき、後日改めて予約を取っていただく検査となりますのでご了承ください。

診察料の支払いの際に、限度額適用認定証は使用できますか?

ご使用いただけます。詳しくは下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。

メディカルパーク横浜で子宮卵管造影検査(FT)を受けることはできますか?

現在、当院ではFTは行っておりません。
必要な方には、本院のメディカルパーク湘南で行っていただきます。詳しくは医師または受付にてお尋ねください。

保険適用による不妊治療の費用は総額でいくらぐらいになるのでしょうか?

自費(自由)診療と違って、健康保険を使った治療については、全国一律で料金が定められています。そのため、基本的に病院によって大きく違うことはありません。ただし、診断をする医師や患者様の状態、ご希望などにより治療内容が変わってくるため、一概に治療費の総額をご提示することは出来ません。ご了承ください。
当院のホームページでは、保険診療と自費診療の両方の料金体系について、詳しく記載しています。
料金の詳細についての情報はこちらをご参照ください。
それでもご不明な点がありましたらご遠慮なく、電話でご相談ください。